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子どもが夜にお腹が空いてしまった場合、夜食を与えた方が良いのか、迷う方も多いでしょう。基本的には「夜食は良くない」と思っている方が多いと思いますが、その理由やどうしても食べたいときの注意などを解説していきます。
正常な成長には成長ホルモンが不可欠で、骨の伸長や筋肉生成に重要な役割を果たしていて、特に夜間睡眠時に多く分泌されると考えられています。ところが、夜食を摂ると胃腸が活発に働き、睡眠を妨げる可能性があるため、ホルモンの分泌が十分でなくなるおそれがあるのです。そのため、寝る2~3時間前までに食事を済ませることが重要です。また、成長ホルモンは血糖値をある程度下げておく必要があるといわれ、夜食によって血糖値が上昇すると分泌が妨げられるおそれがあります。
上記でご説明したように、夜食はできるだけ避けたほうが、子供の成長には良いと考えられます。また、肥満傾向になる場合は更に注意をしてください。しかし、実際には塾に行っていたり、夕食の時間によっては空腹になり眠れない場合などもあると思います。そのようなときには、高脂肪のものや炭水化物などではなく、以下のようなものが良いでしょう
まず、第一にタンパク質が豊富な食品を選ぶことです。その理由は、血糖値を上げにくいからです。その点、卵はアミノ酸スコア100であり良質なタンパク質を多く含む食品です。加えてビタミンなども摂取できますので、栄養面でもバランスがとれた食品と言えるでしょう。また、タンパク質でも食べ過ぎれば血糖値が上昇しますので、手軽に1つだけ食べられることも夜食として適しているでしょう。
素焼きアーモンドもタンパク質が豊富です。100g当たり21.1gのタンパク質を含み、手軽で栄養満点なスナックとしておすすめです。抗酸化作用やビタミンE、亜鉛も含まれ、身長発育にも良い影響があると考えられ、食物繊維の補充も可能です。大袋から小袋に分けたりと、手軽に摂取できる点も便利で、塩分不使用品であれば塩分過多になることもありません。
低脂肪牛乳とは生乳から乳脂肪分だけを取り除いたものです。乳製品と身長は関連があるとされており、乳製品を積極的に摂取した子と、あまり摂取しない子を比べた時に、乳製品を摂取した子の方が身長が伸びるというデータがあります。また国別に見たときに、摂取量が多い国の方が身長が高いというデータもあります。
ビーフジャーキーもタンパク質が豊富な食品です。45g当たり(標準的な1袋サイズ)のタンパク質が20.6gと、アーモンドや低脂肪乳よりも豊富に含まれています。また、身長と関連があるミネラルとして、亜鉛があげられますが、ビーフジャーキーにはこの亜鉛も豊富に含まれています。
夜食をとることは子どもの成長にとって良い影響を与えないと考えられます。特に肥満傾向のあるお子さんは避けたほうが良いでしょう。ただ、どうしても食べたいときには、血糖値を上げる炭水化物などは避けて、タンパク質が豊富な食べ物を必要最小限食べるようにしてみてください。
当サイトの記事は、“身長先生”こと東京神田整形外科クリニック・田邊雄院長監修のもと作成しています。
体質性低身長のお子さん等を対象とした自費診療の「身長外来」は、5歳0ヵ月~男子14歳0ヵ月/女子13歳0ヵ月までが受診推奨年齢となります。詳しくは、身長先生へお問い合わせください。
■所属学会:日本整形外科学会、日本再生医療学会、日本成長学会
■資格:医師、医学博士、整形外科専門医
■専門:体質性低身長、膝の再生医療
2011年、金沢医科大学医学部卒業。順天堂大学医学部附属順天堂医院関連施設での研修・勤務を経て、2019年に西新宿整形外科院長就任。翌2020年に「東京神田整形外科クリニック」を開院。
このコンテンツは、子どもの成長のための情報発信を目的に、全研編集チームが取材・作成しています。各ページにて、“身長先生”の専門領域である「小児体質性低身長治療」や、年齢別にみる生活習慣のアドバイスも紹介していますので、ぜひご覧ください。