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夜更かしをすると、身長は伸びないのか気になっている方もいることでしょう。当記事では、夜更かしと身長の関係性について詳しく解説していますので、子どもの身長でお悩みの方はぜひチェックしてください。
夜更かしをすると、睡眠時間を十分にとれなくなるため、身長が伸びなくなるおそれがあります。適切な睡眠時間は年齢によって異なり、その時間よりも少ないと、身長を伸ばすことにつながる成長ホルモンをしっかりと獲得できなくなってしまいます。
夜更かしをすると、生活リズムが崩れやすくなります。もし平日に夜更かしをしてしまうと、翌日は学校がありますので起床する時間は変わらず、睡眠時間がただただ削られることになってしまいます。また、週末に夜更かししてしまうと、翌日は休みという安心感もあり、起きる時間が遅くなってしまいがちです。
睡眠時間は確保できますが、起床時間が遅くなる分、その日の夜もなかなか寝付けず、また夜更かししてしまう悪循環に陥ってしまいます。
このように、生活リズムが乱れた状態では、しっかりとした睡眠時間を確保できないだけではなく、睡眠の質の低下も招きやすくなります。その結果、成長ホルモンをしっかりと獲得できず、身長の伸びにも影響を及ぼすおそれがあります。
身長を伸ばしたいとお考えでしたら、まず平日や週末に夜更かしせず、生活リズムを整えることが大切です。
夜更かしは思春期を早めてしまう可能性があります。大阪ユニットセンターが実施した全国調査(エコチル調査)によりますと、夜更かしは思春期早発症と密接な関係があるとのことです。
思春期が早く始まることを「思春期早発症」と呼びますが、原因はさまざまです。脳腫瘍などの病気によるもの、両親からの遺伝、栄養や睡眠時間など、多岐にわたります。
思春期早発症を引き起こす可能性のある生活習慣の1つに、夜更かしが挙げられます。夜更かしは、思春期を遅くする働きのあるメラトニンという物質を低下させるのです。そのため思春期が早まってしまうと、最終身長は低くなる可能性があり注意が必要です。
夜更かしをしても身長が伸びたという方がいると思います。仮に、8歳の子が夜更かしを1年間続けたとします。男の子の場合、8歳はまだ思春期症状が現れていない年齢であり、身長の伸びるピークを迎えるのはまだこれからです。
このように、年齢によっては夜更かしをしても身長は伸びるでしょう。ただし、適切な睡眠時間を心がけて規則正しい生活を送っていれば、さらに身長が伸びていた可能性があるのです。
年齢別の適切な睡眠時間は、以下の通りです。
8時間で足りるのは14歳以上であり、13歳以下であれば8時間では睡眠時間が少し足りません。身長を伸ばしたい方は、上記の睡眠時間を確保するようにしましょう。
夜更かしをすると、生活リズムが崩れやすくなるだけではなく、思春期を早めてしまうおそれもあります。中には、夜更かしをしても身長が伸びた方もいますが、年齢によっては夜更かしをしたとしても身長は伸びますが、夜更かしを控えていれば、さらに身長が伸びていた可能性もあります。
子どもの身長を伸ばしたい場合、規則正しい生活を心がけ、適切な睡眠時間を意識することが大切です。以下のページでは睡眠の質を高める方法を紹介していますので、あわせてチェックしてください。
当サイトの記事は、“身長先生”こと東京神田整形外科クリニック・田邊雄院長監修のもと作成しています。
体質性低身長のお子さん等を対象とした自費診療の「身長外来」は、5歳0ヵ月~男子14歳0ヵ月/女子13歳0ヵ月までが受診推奨年齢となります。詳しくは、身長先生へお問い合わせください。
■所属学会:日本整形外科学会、日本再生医療学会、日本成長学会
■資格:医師、医学博士、整形外科専門医
■専門:体質性低身長、膝の再生医療
2011年、金沢医科大学医学部卒業。順天堂大学医学部附属順天堂医院関連施設での研修・勤務を経て、2019年に西新宿整形外科院長就任。翌2020年に「東京神田整形外科クリニック」を開院。
このコンテンツは、子どもの成長のための情報発信を目的に、全研編集チームが取材・作成しています。各ページにて、“身長先生”の専門領域である「小児体質性低身長治療」や、年齢別にみる生活習慣のアドバイスも紹介していますので、ぜひご覧ください。