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ここでは、日光浴をすることで期待できるメリットについてご紹介します。日光浴と身長の関係性について気になっている方はぜひ参考にしてください。
目が覚めた後にカーテンを開けて日光を浴びると、目覚め後の覚醒が促されます。朝、日光を浴びることは、晴天の日だけではなく、曇りの日や雨の日であっても有効だとされています。
日光を浴びると、セロトニンと呼ばれるホルモンが生成されます。セロトニンの分泌量が増えると、午後にメラトニンというホルモンの分泌量も増えます。メラトニンは、ヒトの睡眠の質に深く関りがあり、夜眠くなるのはメラトニンが増えるためだといわれています。もし、日光浴をする時間が不足すると、セロトニンの生成が減少するため、メラトニンの生成も減少しますので、眠りが浅くなってしまうのです。
日光を浴びると、体内時計が整う効果が期待できます。メラトニンは、日光を浴びてからおよそ14〜15時間後に分泌が増加するとされています。その結果、朝目覚めてから日光を浴びると、夜には睡眠ホルモンの分泌量が増え、自然と眠くなっているケースが多いです。
また、メラトニンには、サーカディアンリズムの位相の明暗周期への制御(調整)といった重要な働きがあります。人のサーカディアンリズムは24.2時間であり、1日あたり12分ほどずれてしまいます。メラトニンには、そのズレをコントロールする働きが期待できます。24時間のリズムを維持するためには、毎朝、自分の身体に朝が来たことを知らせて体内時計をリセットしなければなりません。
ビタミンDは、日光浴で合成することができるビタミン とされています。日光浴によって紫外線を浴びると、ビタミンDという成分が生成されます。ビタミンDは、カルシウムの吸収を良くし、骨や歯を強くします。
また、子どもの日光浴が重要だといわれている理由は、ビタミンD不足が原因のくる病を予防するためでもあります。くる病の原因とは、日光を浴びる時間が少ないため、体内でビタミンDが生成されないことだとされています。
食糧事情のよくない時代は食生活が問題とされていましたが、近年は過度に日光浴を避けることによって、くる病になる可能性が指摘されています。ビタミンDが不足してしまうと、カルシウムが吸収されず、骨が形成できません。
子どものくる病は、現代でも見られる疾患であり、珍しくありません。血中ビタミンD濃度が低くて、足にO脚が見られる場合は、くる病の可能性があります。しかし、日光にどのくらいの時間当たっていればくる病を防げるといった明確な基準はありません。
日光を浴びると、体内時計が整ったり、ビタミンDの生成が促されたりするなどのメリットが期待できます。また、日光浴には骨や歯を強くする効果が期待できるほか、くる病を予防する働きも期待されています。
ビタミンDは、鮭やさば、うなぎ、卵といった食品からも摂取です。バランスの良い食生活を心がけるのはもちろん、朝からしっかりと日の光を浴び、規則正しい生活習慣を身につけることが重要です。
当サイトの記事は、“身長先生”こと東京神田整形外科クリニック・田邊雄院長監修のもと作成しています。
体質性低身長のお子さん等を対象とした自費診療の「身長外来」は、5歳0ヵ月~男子14歳0ヵ月/女子13歳0ヵ月までが受診推奨年齢となります。詳しくは、身長先生へお問い合わせください。
■所属学会:日本整形外科学会、日本再生医療学会、日本成長学会
■資格:医師、医学博士、整形外科専門医
■専門:体質性低身長、膝の再生医療
2011年、金沢医科大学医学部卒業。順天堂大学医学部附属順天堂医院関連施設での研修・勤務を経て、2019年に西新宿整形外科院長就任。翌2020年に「東京神田整形外科クリニック」を開院。
このコンテンツは、子どもの成長のための情報発信を目的に、全研編集チームが取材・作成しています。各ページにて、“身長先生”の専門領域である「小児体質性低身長治療」や、年齢別にみる生活習慣のアドバイスも紹介していますので、ぜひご覧ください。