お子さんの身長の低さに不安を感じている保護者の方や、他院で「心配いりません」と言われた親御さんに向けて、「医師に相談すべきこと」「家庭でもできること」をまとめました。これからでも間に合う、お子さんのためにできることに注目してみてください。

親が子どもの身長を
伸ばすためにできる
3つのこと

1.科学的根拠に基づいた
医師のアドバイスを得る

身長を伸ばす方法については、インターネットで検索すると多くの情報が出てきますが、医師が解説している信用度の高い話もあれば、口コミなど信憑性のない情報まであり、真偽を確かめるのは大変です。

臨床研究や論文など科学的根拠に基づいた事実を把握する、確かな知見と経験のある医師にアドバイス求めるのが正解です。子どもの身長がまだ伸びる可能性があるうちに、画一的ではない、一人ひとりに適した診療ができる医師に頼るのが賢明です。

2.成長ホルモンと骨の発育に
着目して計画を立てる

脳下垂体から血液中に分泌される成長ホルモンは「骨端線」と呼ばれる骨1本1本の両端にある軟骨層の形成を促し、骨延長を促進する働きがあります。つまり、身長を伸ばすには骨の成長が重要ということ。ご家庭では、バランスの良い食事や適度な運動、質の良い睡眠など、親が率先して生活習慣を整えてあげましょう。

思春期には性ホルモンの分泌が活性化し、成長ホルモンの分泌が徐々に抑制されていきます。性ホルモンは骨端線を少しずつ閉鎖させる働きがあるため、やがて身長の伸びも落ち着いてきます。そのため、思春期が始まる前に、できるだけ早い段階から計画を立てるのがベターと考えられます。

3.家庭での生活習慣を見直し、
日々の栄養補充を意識する

人の体は日々の生活習慣による影響を大きく受けており、適度な運動・栄養バランスの取れた食事・質の良い睡眠で健康な体がつくられます。そのため、子どもの身長を伸ばすには生活習慣の見直しが必須。特に、体は食べたものから形成されることからも、食事から摂取する栄養管理は欠かせません。

ポイントは、肉や魚、卵などの良質な動物性タンパク質や、成長期に不足しがちな鉄や亜鉛、ビタミンDなどを意識して摂取すること。食品や摂取量が偏らないよう、医師のアドバイスを受けながらサプリメントなどの栄養補充も検討してみましょう。

他院で「心配いりません」と言われたら？

お子さんの低身長には、成長ホルモン分泌不全性低身長症や甲状腺機能低下症などが原因の場合と、病気ではない体質による場合と、大きく2つが考えられます。疾患の場合は保険診療で治療し、体質性の低身長の場合は自由診療となることが一般的です。

当ページをご覧中の「病気ではないのだけれども、子どもの身長を高くしてあげたい」と願う保護者の方々は、自由診療で身長外来を設けている医療機関に相談することをおすすめします。また、お子さんの低身長が疾患によるものか、病気ではないか判断がつかないという保護者の方も、一度医師に相談してみると不安を解消できるでしょう。

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身長先生による“全身全霊”の
熱血カウンセリング

東京神田整形外科クリニックでは、疾患を伴わない体質性低身長の治療に力を入れており、「背が高くなりたい」という子どもの希望を叶えるアシストをしています。

カウンセリングでは、50ページにも及ぶヒアリングシートに沿って、今現在のお子さんの成長状況や未来の伸び率などを確認します。“身長先生”こと院長・田邊雄医師は、治療説明や保護者・お子さんからの質問に答え、疑問がなくなるまでコミュニケーションをとることを大切にしています。

以下では、実際にどのようにお子さんの最終身長を予測していくのか、身長先生が考案した「成長シート」の見方などとともに紹介していますので、ぜひご参考ください。

【まとめ】
治療で身長を伸ばす方法

最終身長ができるだけ高くなるように、そして子どもが希望する身長が得られるようにするには、なるべく早い段階から治療を始めるのが賢明です。低身長の治療では、どうしても親が主体となって動くことになりますので、ネットなどの不確かな情報に頼らず、知見と経験のある医師に相談しましょう。

また、思春期に入ってしまうと性ホルモンの分泌が活発になり、体も大きく変化します。身長の伸びへの影響も考えられるので、できれば思春期入る前から始めるのが理想的ともいえます。年齢における身長の特徴も抑えておくといいでしょう。