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ここでは、親の遺伝によって子どもの身長が決まってしまうのか?多角的にリサーチして紹介しています。“身長先生”こと東京神田整形外科クリニック院長・田邊雄医師による動画解説もご覧ください。
当サイトで紹介している “身長先生”の身長外来では、男性14歳以上・女性13歳以上の受診は治療効果が得られないことが多く推奨されていませんが、個人差を考慮して【15歳0ヶ月未満の方まで】受診が可能です。成長ホルモン補充療法の費用は月々7~40万円程度(税込み)、治療期間は1~4年間を推奨としています。
お子さん一人ひとりの成長状況によっても治療方針が異なりますので、詳しくは「東京神田整形外科クリニック」へお問合せください。
まだ思春期が訪れていない5~9歳頃は、両親の身長データが、子どもの成長予測の重要な要素になります。これについては、浜松医科大学教授の緒方勉医師が2007年に“両親の身長データを使った計算式”として論文「Target Height and Target Range for Japanese Children: Revisited」*1で発表しています。
以下のように、計算式では、今後の最終身長が予測でき、男子と女子とで異なる結果がみられることもわかります。
男子と女子の計算式の違いは、両親の身長から13を足すか引くかにあります。13と言う数字は男女間での身長の差を考慮したもので、実用的に切りの良い数字として表されています。また、男子の±9と女子の±8は、遺伝身長の振れ幅を考慮したものとなります。
例えば、父親が170.6cm・母親が157.9cmの男子の場合は、(341.5cm÷2)±9となり、161.75〜179.75cmという遺伝身長が予測できます。また、同じ両親の身長で女子の場合は、(315.5cm÷2)±8となり、149.75~165.75cmとなります。
しかし実際には、両親の身長がそれぞれ何センチなのか、また両親の身長差によっても変わる傾向があるため、詳しく知りたい場合は医師に質問することをおすすめします。
大きな集団の中でも身長と遺伝子の関係を考えた場合、遺伝身長を導き出す計算式があるように、身長は遺伝するといえなくもありません。しかし、なかには両親の身長が高いのに子どもの身長が低い、もしくは両親の身長が低いのに子どもの身長が高いといったケースもみられます。
その理由ははっきりと解明されていませんが、何かしら身長を伸ばす要因があったと想像できます。例えば、成長ホルモンの分泌量や栄養バランス、思春期症状の発現タイミングなど様々な要因が想像できるものの、現状検査ですべてわかるものではありません。
体質による低身長には、「特発性低身長」や「体質性低身長」といった呼び方があり、疾患の場合は「思春期早発症」や「成長ホルモン分泌不全症」などの病名が挙げられます。例えば、家族全員が低身長の場合は「家族性低身長」の可能性が高く、医師の診断では体質による「特発性低身長」とは異なります。
疾患にあたる「思春期早発症」は、体質的な早熟よりも早い時期に思春期症状がみられる症状を指します。また、「成長ホルモン分泌不全症」は、甲状腺機能に異常が発生し、成長ホルモンの分泌が妨げられている状態といえるため、保険診療で治療が受けられる医療機関に相談することをおすすめします。
さらに、長期にわたり親から子への愛情が遮断されることで生じる「愛情遮断症候群」という症状で、低身長になることも考えられます。このように、親から子への愛情と身長の伸びは、無関係でないといっても過言ではないでしょう。
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「身長先生」に相談する
“身長先生”のYouTube動画では、両親から受け継ぐ遺伝身長や、身長を伸ばすうえで重要な「骨端線」についても解説しています。詳しい情報をキャッチしたい方は、チェックしてみてください。
両親の身長データを使った計算式から、今後の伸びしろを予測することはできますが、これはあくまでも予測であり、将来必ずしも計算式通りの身長になるとは限りません。両親の遺伝は無視できないものの、最終的な身長の伸び率を決める要素の一つでしかないと捉えましょう。
そして、身長への影響力がある要素(例えば、成長ホルモンや栄養素など)を加える事で、後天的に身長を変えられる可能性はゼロではありません。体質や疾患の有無などの影響も無視できません。大人の体になるための成長段階として、目まぐるしい変化が体の中では起こっています。少しでも気になることがあれば、医師に相談してみるといいでしょう。
当サイトの記事は、“身長先生”こと東京神田整形外科クリニック・田邊雄院長監修のもと作成しています。
体質性低身長のお子さん等を対象とした自費診療の「身長外来」は、5歳0ヵ月~男子14歳0ヵ月/女子13歳0ヵ月までが受診推奨年齢となります。詳しくは、身長先生へお問い合わせください。
■所属学会:日本整形外科学会、日本再生医療学会、日本成長学会
■資格:医師、医学博士、整形外科専門医
■専門:体質性低身長、膝の再生医療
2011年、金沢医科大学医学部卒業。順天堂大学医学部附属順天堂医院関連施設での研修・勤務を経て、2019年に西新宿整形外科院長就任。翌2020年に「東京神田整形外科クリニック」を開院。
このコンテンツは、子どもの成長のための情報発信を目的に、全研編集チームが取材・作成しています。各ページにて、“身長先生”の専門領域である「小児体質性低身長治療」や、年齢別にみる生活習慣のアドバイスも紹介していますので、ぜひご覧ください。