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子どもの身長を伸ばすために重要な要素に、質の良い睡眠をとることがあります。
質の良い睡眠とは、深い睡眠のことであり、身長を伸ばす睡眠とも呼ばれています。ここでは、質の良い睡眠と深い睡眠がなぜ身長を伸ばすことにつながるのかまとめ、睡眠の質を高めるためにした方がよいことやポイントについて解説します。
まず、睡眠のメカニズムについてです。睡眠には、レム睡眠とノンレム睡眠と呼ばれる2つのタイプがあます。
眠りは、まずノンレム睡眠からはじまり、一気に深い眠りに入ります。眠りについてから1時間ほどで徐々に眠りが浅くなり、レム睡眠へ移行します。その後再びノンレム睡眠と深い眠りに入るといった具合に、およそ90分間隔で一晩で3~5回ノンレム睡眠とレム睡眠が交互に繰り返されます。
とりわけ重要なのは、ノンレム睡眠時において成長ホルモンが分泌され、成長促進や疲労回復効果がもたらされている点です。ワシントン大学で睡眠と成長ホルモンについての研究が行われた結果、最初の90分が深い眠りということがわかりました。
最初の90分で成長ホルモンの分泌量も急激に上がり、その後、急下降します。つまり、成長ホルモンは最初の90分睡眠で一番低い時の10倍ほどの成長ホルモンが分泌されていますので、子どもが眠りについた当初の時間は、子どもを起こさないようにすることが重要になるのです。
質の良い睡眠をとるためには、規則正しい生活を送るのはもちろん、いくつかのポイントを守ることが重要です。ここでは、質の良い睡眠をとるためのポイントを解説します。
まず第一に、お風呂に入ることです。シャワーだけで済ませてしまうのは、あまりお勧めできません。湯船にしっかりとつかるようにしましょう。入りすぎはよくありませんが、身体が火照るくらいには、温めることが大切です。
その後、お風呂から出ると、体温が少しずつ下がっていきます。このときお風呂で温められた身体の熱が放射され、深部体温が下がっていきます。すると自然な眠気が訪れやすくなります。
身長を伸ばすためにも、夜更かしは控えるようにしましょう。 夜更かしを1回するだけでも、生活のリズムを乱しやすくなるため、注意しなければなりません。翌日が休日だからと夜更かしをせず、なるべく規則正しく過ごすように心がけましょう。夜更かしは、早熟化を進めてしまうことにつながるため、注意が必要です。
日中ほとんど家の中で動かずに過ごしてしまった場合、なかなか寝付けなくなる可能性があります。これに対して、スポーツをして体を動かすと、心地よい疲労感が生じて寝つきをよくする効果が期待でき睡眠の質もよくなりやすいです。なるべく身体を動かす習慣を作るようにしましょう。
コーヒーなどに含まれるカフェインは、身体を覚醒させてしまう作用があります。そのため、夕食時からはカフェインが含まれるものは、子どもには摂取させないようにしてください。カフェインは、コーヒーや緑茶だけではなく、コーラやエナジードリンク、チョコレートにも含まれているため注意が必要です。
眠る前にスマホに触らないようにすることも、質の良い睡眠をとるうえで重要なポイントです。スマホのブルーライトを浴びてしまうと、覚醒効果が高まり頭がさえてしまうため、注意しなければなりません。また、体内時計が遅れてしまい寝つきが悪くなるため、控えるようにしてください。
当サイトの記事は、“身長先生”こと東京神田整形外科クリニック・田邊雄院長監修のもと作成しています。
体質性低身長のお子さん等を対象とした自費診療の「身長外来」は、5歳0ヵ月~男子14歳0ヵ月/女子13歳0ヵ月までが受診推奨年齢となります。詳しくは、身長先生へお問い合わせください。
■所属学会:日本整形外科学会、日本再生医療学会、日本成長学会
■資格:医師、医学博士、整形外科専門医
■専門:体質性低身長、膝の再生医療
2011年、金沢医科大学医学部卒業。順天堂大学医学部附属順天堂医院関連施設での研修・勤務を経て、2019年に西新宿整形外科院長就任。翌2020年に「東京神田整形外科クリニック」を開院。
このコンテンツは、子どもの成長のための情報発信を目的に、全研編集チームが取材・作成しています。各ページにて、“身長先生”の専門領域である「小児体質性低身長治療」や、年齢別にみる生活習慣のアドバイスも紹介していますので、ぜひご覧ください。