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このページでは、ステロイドと身長・成長の関係性について紹介しています。ステロイドと身長の関係性が知りたい方や子どもの身長でお悩みの方はぜひ参考にしてください。
ステロイドは、腎臓の上部にある副腎皮質と呼ばれる部位で生成されるホルモンのうち、糖質コルチコイドと呼ばれる成分を含んでいる薬剤です。
アレルギーや炎症を抑える効果が期待でき、気管支ぜんそくや肺炎、アレルギー疾患、腎臓病、膠原病(全身性エリテマトーデス・関節リウマチ)など、さまざまな病気への治療に用いられています。
副腎皮質ステロイドを長期使用すると、小児特有の副作用である成長障害が見られる可能性があります。
身長の増加は、骨の長軸方向への内軟骨性骨化によりますが、副腎皮質ステロイドは骨端成長軟骨板と呼ばれる部位に直接的に作用し、内軟骨性骨化を阻害することによって、成長障害をきたしやすくなるのです。
また、成長ホルモンの分泌やインスリン様成長因子(IGF)ーIなどの働きを抑制することでも知られています。
成長障害は用量依存で、プレドニゾロンに換算すると0.2mg/kg日以下であれば、発症リスクは軽減すると言われています。しかし、年齢によっては低用量でも成長率の低下を起こす報告があり、安全な服用量はないとされています。
成長障害を回避するためには、定期的な身長変化をモニタリングして早期の減量や中止、もしくは隔日投与をおこないます。
ステロイドは、気管支ぜんそくや肺炎、アレルギー疾患などの治療に欠かせない薬剤です。しかし、ステロイドには体重増加や不眠、高血圧など、さまざまな副作用がみられる可能性があるため、使用の際には注意しなければなりません。
成長段階にある子どもは、ステロイド薬の副作用の1つである成長障害に特に注意が必要です。優先すべきなのは病気の治療であり、医師の指示に従ってステロイドを継続していく必要があります。
なるべく治療期間を短くできるよう、調整していくことが重要なポイントだと言われています。ステロイドの副作用や心配な点などあれば、些細なことでも医師や看護師に相談することが大切です。
当サイトでは、子どもの身長に関するさまざまなお悩みや、治療によるサポートなどを解説していますので、参考にしてみてください。
当サイトの記事は、“身長先生”こと東京神田整形外科クリニック・田邊雄院長監修のもと作成しています。
体質性低身長のお子さん等を対象とした自費診療の「身長外来」は、5歳0ヵ月~男子14歳0ヵ月/女子13歳0ヵ月までが受診推奨年齢となります。詳しくは、身長先生へお問い合わせください。
■所属学会:日本整形外科学会、日本再生医療学会、日本成長学会
■資格:医師、医学博士、整形外科専門医
■専門:体質性低身長、膝の再生医療
2011年、金沢医科大学医学部卒業。順天堂大学医学部附属順天堂医院関連施設での研修・勤務を経て、2019年に西新宿整形外科院長就任。翌2020年に「東京神田整形外科クリニック」を開院。
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