このサイトは東京神田整形外科クリニックをスポンサーとして、Zenken株式会社が運営しています。
ここでは、お子さんの身長に悩んでいる保護者のために、身長の伸びを妨げている生活習慣などをリサーチして紹介しています。“身長先生”こと東京神田整形外科クリニック院長・田邊雄医師による動画解説もご覧ください。
当サイトで紹介している “身長先生”の身長外来では、男性14歳以上・女性13歳以上の受診は治療効果が得られないことが多く推奨されていませんが、個人差を考慮して【15歳0ヶ月未満の方まで】受診が可能です。成長ホルモン補充療法の費用は月々7~40万円程度(税込み)、治療期間は1~4年間を推奨としています。
お子さん一人ひとりの成長状況によっても治療方針が異なりますので、詳しくは「東京神田整形外科クリニック」へお問合せください。
まずは、お子さんが同年代の子どもと比べて、どのくらい身長が低いのかをチェックしてみましょう。以下は、年齢・男女別の身長基準・成長速度基準をもとにした「低身長」の基準で、暦年齢0ヵ月の数値で記載しています。子どもの0~11ヵ月では成長速度にも差があるため、例えばお子さんが12歳11ヵ月の場合は、13歳の項目を参考にしてみてください。
こちらで紹介している身長(cm)は、身長基準-2.0SDの数値となります。以下の基準よりも低い場合は、体質ではなく病気等が原因とも考えられるため、速やかに医療機関へ相談することをおすすめします。
年齢 | 男の子 | 女の子 |
---|---|---|
5歳0ヵ月 | 98.1cm以下 | 97.7cm以下 |
6歳0ヵ月 | 103.8cm以下 | 103.4cm以下 |
7歳0ヵ月 | 109.5cm以下 | 108.8cm以下 |
8歳0ヵ月 | 114.7cm以下 | 113.9cm以下 |
9歳0ヵ月 | 119.7cm以下 | 118.8cm以下 |
10歳0ヵ月 | 124.5cm以下 | 123.9cm以下 |
11歳0ヵ月 | 128.9cm以下 | 130.2cm以下 |
12歳0ヵ月 | 133.9cm以下 | 137.0cm以下 |
13歳0ヵ月 | 140.7cm以下 | 142.3cm以下 |
低身長の原因は、大きく分けて2つ。生まれつきのものと、成長過程で受ける環境や生活習慣の影響です。
例えば、先天的理由としては「遺伝」やターナー症候群等の「染色体異常」など、「成長ホルモンの分泌不良」、また代謝に関係する疾患などが挙げられます。一方、後天的理由は主に「栄養不足や偏食」、「睡眠不足」、長期間にわたる「ストレス」ほか、甲状腺機能の低下によるものなどが考えられます。
成長には、成長ホルモン、甲状腺ホルモン、性ホルモンなど様々なホルモンが関与してきます。ホルモンの欠乏や分泌に異常がみられる状態は、遺伝的なもの、つまり先天的理由が主な要因となることもあれば、一部は生活習慣などが原因で後天的に起こることも否定できません。
身長を伸ばす要素の一つに、成長ホルモンの存在があります。成長ホルモンは生活の中でも増やすことができますが、逆に減らしてしまうことも…。成長ホルモンは生活習慣と密接に関係しているため、睡眠・運動・食事において規則正しい生活を意識する必要があります。
睡眠不足は、身長が伸びるチャンスを奪います。なぜなら、成長ホルモンは睡眠中に分泌されるからです。
人は深く熟睡する「ノンレム睡眠」と、眠りがやや浅い「レム睡眠」を交互に繰り返しています。眠りが深いほど成長ホルモンの分泌量は増え、最初の90分に大量に分泌されます。そして、4時間を過ぎた頃からは、分泌量が急激に減ることがわかっています。
成長ホルモンの分泌量が最初の4時間に多いとはいえ、4時間だけの睡眠は不十分。睡眠は体力や筋肉の回復、骨の生成など体の各機能を回復させるだけでなく、身長の伸び率にも関係するため、できるだけ良質な睡眠をとるよう心がけなければいけません。
よく言われることでもありますが、運動不足は体力や体の機能を低下させます。運動不足だと、骨の両端にある「骨端線」が刺激されず、骨がうまく成長しないため、身長を伸ばしたい方の運動不足はご法度。
逆に言えば、運動をすることで「骨端線」の働きが活発となり、成長につながるということ。適度な運動は成長ホルモンの分泌を促進するため、身長の伸び率UPにも期待できます。
人の体は食事からつくられており、特に成長期の子どもに栄養バランスの整った食事は必須です。バランスの悪い偏った食事やジャンクフードばかり食べていると、成長が滞り身長の伸びも悪くなります。
バランスを意識した食事はもちろんですが、身長を伸ばすには高品質なタンパク質を意識的に摂取するようにしたいもの。肉や魚、卵などの動物性タンパク質のほか、豚のレバーやかつお、ほうれん草、あさりや卵などに含まれる鉄も意識的に摂取したい栄養素です。
特に、成長期は鉄の消費量が激しいため鉄不足になりやすので、食事から積極的に補充しましょう。他には、亜鉛とビタミンDも体の成長を助け、身長にもよい影響を与えてくれます。
“身長先生”のYouTube動画では、身長が伸びなくなる生活習慣や将来の身長予測の方法について解説しています。詳しい情報をキャッチしたい方は、チェックしてみてください。
運動は、身長や健康的な体づくりのためだけでなく、心のリフレッシュになるなど、得られるメリットは大きいものです。体を動かすことで食欲が増し、睡眠の質が向上したり、タンパク質の吸収率が上昇したり、また成長ホルモンの分泌が促されるといった働きもあります。
もちろん、何事もやりすぎは逆効果。多すぎる運動量はエネルギーを大量消費するため、必要な栄養素が使われて栄養不足の引き金ともなり得ます。運動のし過ぎで、体の成長に必要な栄養素が不足してしまうのでは本末転倒。1日1~2時間程度を目安に、適度な運動を取り入れるといいでしょう。
さらに、運動した分だけしっかりと栄養を摂取することができれば、心配はいりません。
サプリメントは手軽に取り入れられる補助食品ですが、手あたり次第にサプリメントを摂取するというのは避けたいもの。食事で摂取できない栄養素をカバーするために取り入れましょう。
お子さんに欠乏している栄養素が何か、より正確なデータを知ってからサプリメントを取り入れるには、医療機関で血液検査をしてジャッジしてもらうのがベターです。
ここまでで、適度な運動やバランスの取れた食事、良質な睡眠があってこそ、身長の伸びが期待できることがわかりました。
まずは、日頃の生活習慣を見直し、改善できることから始めていきましょう。良い生活習慣を続けていくことで、骨の成長や成長ホルモンの分泌量を活性化することもできます。身長の伸び率を高めたり、体の健康と心のリフレッシュなどメリットを享受するためにも、ぜひ運動習慣を心がけましょう。
当サイトの記事は、“身長先生”こと東京神田整形外科クリニック・田邊雄院長監修のもと作成しています。
体質性低身長のお子さん等を対象とした自費診療の「身長外来」は、5歳0ヵ月~男子14歳0ヵ月/女子13歳0ヵ月までが受診推奨年齢となります。詳しくは、身長先生へお問い合わせください。
■所属学会:日本整形外科学会、日本再生医療学会、日本成長学会
■資格:医師、医学博士、整形外科専門医
■専門:体質性低身長、膝の再生医療
2011年、金沢医科大学医学部卒業。順天堂大学医学部附属順天堂医院関連施設での研修・勤務を経て、2019年に西新宿整形外科院長就任。翌2020年に「東京神田整形外科クリニック」を開院。
このコンテンツは、子どもの成長のための情報発信を目的に、全研編集チームが取材・作成しています。各ページにて、“身長先生”の専門領域である「小児体質性低身長治療」や、年齢別にみる生活習慣のアドバイスも紹介していますので、ぜひご覧ください。