このサイトは東京神田整形外科クリニックをスポンサーとして、Zenken株式会社が運営しています。
子どもの肥満は、身長の伸びを止めてしまうのか気になっている方もいるかもしれません。ここでは、太り過ぎは身長の伸びを止めてしまうのかどうかをまとめるとともに、肥満の指標と目安、子どもが肥満の場合の対策などについて解説しています。
肥満の子どもは、脂肪細胞の1つ1つが大きく膨らんでおり、その膨らんだ脂肪細胞から分泌されるレプチンという物質があります。何が思春期開始の引き金になるかは、完全には解明されていませんが、栄養や脂肪細胞から分泌されるレプチンなどが関与しているのではないかと考えられています。
そして、思春期早発症を引き起こす可能性のある生活習慣に、現代社会と関連の深い、肥満・夜更しが挙げられます。
では、いったいどこからが「肥満」に該当するのでしょうか。成人の場合だとBMIが肥満度の目安になりますが、小児にはローレル指数と呼ばれる指標があります。ローレル指数の計算式は以下の通りです。
体重(キロ)÷【身長(m)×身長(m)】×10
高校生ぐらいになればBMIを指標にしてもいいでしょう。それまでは、ローレル指標を用いて太りすぎていないかどうか、判断してみてください。
子どもが太りすぎている場合、食事管理を行って、体重を減らした方が良いです。とはいえ、身長を伸ばすうえで「要らない栄養素はない」というのが原則。炭水化物も必要な栄養素となるため、極端に減らすことは控えましょう。肥満を改善するためには、糖質や脂質を控えめにして、タンパク質が多めの食事を心がけるようにしてください。
身長を伸ばすためには、肉や魚、卵、豆類などのタンパク質をバランスよく摂取することが欠かせません。肉類はバラ肉など、部位によっては脂質が多く含まれているものがあり、摂りすぎると体重が増加しやすくなります。そのため、赤身や脂質の少ない部位を選ぶようにしてください。
体重をコントロールするための方法として、レコーディングダイエットが挙げられます。レコーディングダイエットとは、毎日、食べたものと体重の記録をしていくダイエット法です。
食べ過ぎてしまっても、そうではなくても、必ず、食べたものを記録し、体重を量っていってください。その記録の中から食生活の偏り等に気が付くことができれば成功に近づきます。
思春期早発症を引き起こす可能性のある生活習慣には、現代社会と関連の深い肥満・夜更しなどが挙げられます。身長の伸びを止めてしまわないように、適正体重を維持していくことが重要です。
ローレル指数を用いて、子どもの体型が標準なのか、それとも太りすぎなのか、定期的に計算しましょう。太りすぎている場合は、毎日体重測定を行いながら、脂質や糖質の取りすぎに注意することはもちろん、適量のタンパク質の摂取を忘れないようにしましょう。下記ページでは早熟・晩熟が最終身長にどう影響するかを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
当サイトの記事は、“身長先生”こと東京神田整形外科クリニック・田邊雄院長監修のもと作成しています。
体質性低身長のお子さん等を対象とした自費診療の「身長外来」は、5歳0ヵ月~男子14歳0ヵ月/女子13歳0ヵ月までが受診推奨年齢となります。詳しくは、身長先生へお問い合わせください。
■所属学会:日本整形外科学会、日本再生医療学会、日本成長学会
■資格:医師、医学博士、整形外科専門医
■専門:体質性低身長、膝の再生医療
2011年、金沢医科大学医学部卒業。順天堂大学医学部附属順天堂医院関連施設での研修・勤務を経て、2019年に西新宿整形外科院長就任。翌2020年に「東京神田整形外科クリニック」を開院。
このコンテンツは、子どもの成長のための情報発信を目的に、全研編集チームが取材・作成しています。各ページにて、“身長先生”の専門領域である「小児体質性低身長治療」や、年齢別にみる生活習慣のアドバイスも紹介していますので、ぜひご覧ください。