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カルシウムをとると身長は伸びるのかという点が気になっている方もいることでしょう。カルシウムは身長を伸ばすために欠かせない栄養素の1つです。ここでは、カルシウムをとると身長は伸びるのか、について解説しています。
カルシウムは、骨や歯の主要な構成成分になるといわれています。細胞の分裂や分化、筋肉収縮、神経興奮の抑制などの働きがあるほか、血液凝固作用の促進にも関与しています。
2009年にアメリカで発表された論文※によりますと、牛乳を1日1杯未満ほど飲む女性と、牛乳を1日3杯以上飲む女性を比較した結果、最終身長に1インチ(約2.5cm)の差が見られたと記載されています。(測定誤差を考慮すると2インチに近い可能性もあるとのことです)。
しかし、いくら身長を伸ばす効果が期待できるとはいえ、カルシウムを摂り過ぎてしまうと、健康を害してしまうリスクがあるため、注意が必要です。
1日に必要なカルシウムの目安は、以下の表をご覧ください。
年齢 | 推奨量(mg/日) |
---|---|
3~5(歳) | 男600 女550 |
6~7(歳) | 男600 女550 |
8~9(歳) | 男650 女750 |
10~11(歳) | 男700 女750 |
12~14(歳) | 男1,000 女800 |
15~17(歳) | 男800 女650 |
18~29(歳) | 男800 女650 |
カルシウムは身長を伸ばす効果が期待できるからと、カルシウムを摂り過ぎてしまうと、他のミネラルの吸収を妨げるほか、腎結石のリスクが上がるため、ほどほどにしましょう。
上記の他には、鉄や亜鉛の吸収障害、便秘などを引き起こすリスクがあります。日本人の場合、通常の食品からの摂取では耐容上限量を超えることはまれといわれていますが、カルシウム強化食品やサプリメントを用いる場合、とりすぎに注意が必要です。
現在の日本においては、ほとんどの学校の給食で毎日牛乳が出ますので、カルシウムの摂取量が、身長の伸びに影響するほど足りなくなることはないといわれています。しかし、牛乳が苦手だったり、アレルギーで牛乳を飲めなかったりする場合は、他の食品でカルシウムを補う必要があります。
カルシウムは、牛乳のほかには、チーズやヨーグルトなどの乳製品、小魚、豆腐、納豆などの大豆製品、野菜類、海藻などに豊富に含まれています。体内で、カルシウムの利用効率を高めるには、ビタミンDも必要です。
ビタミンDを多く含む食品には、魚(イワシ・サンマ・サケ)やきのこ(キクラゲ・シイタケ)などがあります。またビタミンDは、日光を浴びると体内で生成されるため、外で元気に遊ぶことも重要です。
下記では骨とビタミンDの関係を解説にしていますので参考にしてください。
当サイトの記事は、“身長先生”こと東京神田整形外科クリニック・田邊雄院長監修のもと作成しています。
体質性低身長のお子さん等を対象とした自費診療の「身長外来」は、5歳0ヵ月~男子14歳0ヵ月/女子13歳0ヵ月までが受診推奨年齢となります。詳しくは、身長先生へお問い合わせください。
■所属学会:日本整形外科学会、日本再生医療学会、日本成長学会
■資格:医師、医学博士、整形外科専門医
■専門:体質性低身長、膝の再生医療
2011年、金沢医科大学医学部卒業。順天堂大学医学部附属順天堂医院関連施設での研修・勤務を経て、2019年に西新宿整形外科院長就任。翌2020年に「東京神田整形外科クリニック」を開院。
このコンテンツは、子どもの成長のための情報発信を目的に、全研編集チームが取材・作成しています。各ページにて、“身長先生”の専門領域である「小児体質性低身長治療」や、年齢別にみる生活習慣のアドバイスも紹介していますので、ぜひご覧ください。