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鉄分と身長の関係とは?身長先生がお悩み解決

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お子さんの身長で悩まれている方へ、鉄分と身長の関係性について詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

目次

栄養素「鉄」の役割ってなに?

人の身体に必要なミネラルの一種で、成人の体内に3~4g存在します。そのうち7割は、赤血球のヘモグロビンや筋肉中のミオグロビンに存在しています。残り3割は、筋肉や骨髄、肝臓に貯蔵鉄としてストックされています。鉄は、全身に酸素を運搬するほか、子どもの成長に欠かせない成分で、ヘム鉄と非ヘム鉄があります。

ヘム鉄とは?

ヘム鉄は、牛肉・豚肉・レバー・かつお・まぐろ・いわしなどの食品に含有されています。

非ヘム鉄とは?

非ヘム鉄は、しじみ・あさり・ほうれん草・小松菜・ひじき・のりといった食品に含まれています。

ヘム鉄と非ヘム鉄は、どちらも鉄に該当しますが、吸収率が大きく異なります。ヘム鉄の吸収率は、大体20%ほどです。が、非ヘム鉄は2〜5%しか吸収されません。 そのため、非ヘム鉄ではなくヘム鉄の方が効率が良いといえます。

参照元:東京神田整形外科クリニック公式サイト| 身長を伸ばす方法【鉄分】編!関係性を論文を用いて解説!(https://tokyo-seikeigeka.jp/column/【鉄】で身長が伸びるのは本当か?副作用に注意

必要摂取量

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2000年版)」「令和元年国民健康・栄養調査」や文部科学省「日本食品標準成分表・資源に関する取組」といったデータから、必要摂取量を確認することができます。

鉄分の推定平均必要量は、小学生5〜8mg、中学生8mg位となっていて、成長期が終わると少しずつ減っていきます。食事量としてどのぐらい摂取する必要があるのか、例えば豚のレバーを例に挙げてみてみましょう。

厚生労働省のデータを元にチェックすると、以下のような量になっています。

  • 豚のスモークレバー:100mg当たり20mg
  • 豚の生レバー   :100mg当たり13mg

とはいえ、実際、50gのレバーを食べることは難しいかもしれません。鉄分は、他の食材にも含まれているため、簡易的な目安にしておくのが望ましいです。そして、どれぐらいまで摂取していいのかというと、米国科学アカデミーで公表している指標があり、14歳以下の子供は40mgとなっています。

摂取量の限度もあるため、小さい子は5〜40mg、大きい子でしたら10〜40mg程度の量になります。

参照元:東京神田整形外科クリニック公式サイト| 身長を伸ばす方法【鉄分】編!関係性を論文を用いて解説!(https://tokyo-seikeigeka.jp/column/【鉄】で身長が伸びるのは本当か?副作用に注意

鉄の食事摂取基準(mg/ 日)

鉄の食事摂取基準を男女別にまとめましたので、以下をご覧ください。

鉄分の食事摂取基準(男性)(mg/日)
年齢等推定平均必要量推奨量目安量耐容上限量
0~5(月) 0.5
6~11(月) 3.5 5.0
1~2(歳) 3.0 4.0 25
3~5(歳) 4.0 5.5 25
6~7(歳) 4.5 6.5 30
8~9(歳) 6.0 8.5 35
10~11(歳) 7.0 10.0 35
12~14(歳) 8.0 11.0 50
15~17(歳) 8.0 9.5 45
18~29(歳) 6.0 7.0 50
鉄分の食事摂取基準(女性)(mg/日)
年齢等推定平均必要量(月経なし)推奨量(月経なし)推定平均必要量(月経あり)推奨量(月経なし)目安量耐容上限量
0~5(月) 0.5
6~11(月) 3.5 4.5
1~2(歳) 3.0 4.5 20
3~5(歳) 4.0 5.5 25
6~7(歳) 4.5 6.5 30
8~9(歳) 5.5 8.0 35
10~11(歳) 6.5 9.5 9.5 13.5 35
12~14(歳) 7.0 10.0 10.0 14.0 40
15~17(歳) 5.5 7.0 8.5 10.5 40
18~29(歳) 5.0 6.0 8.5 10.5 40
参照元:厚生労働省pdf| 鉄の食事摂取基準(https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/dl/s0529-4aq.pdf

身長を伸ばすために必要

鉄分の役割は、以下の通りです。

  • 赤血球をつくる
  • 酸素運搬に欠かせない成分

鉄分や亜鉛、マグネシウムなどのミネラルは、成長ホルモンの分泌や生成に関わる大切な栄養です。成長ホルモンの分泌が促されることによって、身長は伸びると言われています。そのため、ミネラルは特に重要な栄養素の1つと言えるでしょう。亜鉛は骨の成長のための代謝を助けると言われており、マグネシウムはたんぱく質の合成やエネルギーの代謝に役立つと言われているのです。

そして、鉄分は赤血球をつくるために欠かせない成分であり、体内のすみずみまで酸素や栄養を運ぶ役割を担っています。

鉄分やタンパク質などの栄養素をバランスよく摂取しよう

鉄分は、人体に必要な栄養素の1つであり、子どもの成長に欠かせない成分です。栄養素は、単体ではなくチームワークで働くため、さまざまな栄養素をバランス良く摂取する必要があります。

そして、栄養バランスに気を付けながら、鉄分やタンパク質をしっかりと摂取していく必要があります。下記の記事では「身長とタンパク質の関係」について解説しているので参考にしてみてください。

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田邊 雄 院長【監修】
東京神田整形外科クリニック 田邊雄 院長

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■所属学会:日本整形外科学会、日本再生医療学会、日本成長学会
■資格:医師、医学博士、整形外科専門医
■専門:体質性低身長、膝の再生医療
2011年、金沢医科大学医学部卒業。順天堂大学医学部附属順天堂医院関連施設での研修・勤務を経て、2019年に西新宿整形外科院長就任。翌2020年に「東京神田整形外科クリニック」を開院。

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このコンテンツは、子どもの成長のための情報発信を目的に、全研編集チームが取材・作成しています。各ページにて、“身長先生”の専門領域である「小児体質性低身長治療」や、年齢別にみる生活習慣のアドバイスも紹介していますので、ぜひご覧ください。