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寒暖差が身長に影響することはあるのでしょうか。身長と気温・気候の関係性やベルクマンの法則、高身長の国や地域について解説します。
「ベルクマンの法則」とは、1847年にドイツの生物学者のベルクマンが発見した法則のことです。これは、寒い地域の動物のほうが身体が大きいというもの。
同じ「熊」でも、東南アジアに生息するマレーグマは140cm。対して北海道を中心に生息するヒグマは200㎝、ホッキョクグマは250㎝と寒い地域ほど同じ種の動物でも寒い地域ほど大きくなっていることがわかります。
温暖な地域では熱を発散させるため、体重あたりの体表面積を大きくしなければならないため体長は小さくなります。一方、寒冷地では体長が大きくなるという法則です。
東南アジアのように、赤道に近く暖かい国は身長が低く、北欧やノルウェー、ロシアなどの寒い地域は身長が高い傾向がみられました。例えば、赤道に近いインドネシアの平均身長は、以下です。
一方、以下はオランダの平均身長です。
比較してみると、オランダとインドネシアでは男性が26センチ、女性は24センチも身長に差があることがわかります。
平成8年から平成26年までの学校保健統計調査によると、都道府県別に日本人の身長(17歳・男女)をチェックした結果、以下のことがわかりました。平成8年から平成20年までの統計を確認してみても、ほぼ同様の傾向が見られました。例えば、平成20年の17歳男子の身長をチェックすると、福井県は171.8cm、沖縄県は168.9cmとなっています。
東北北陸地方の県が高い傾向にあり、九州・四国・中国地方の県が低い傾向があります。この結果は、全国体力調査とも共通する部分が多いですが、体力と体格は相関関係が出てくる可能性があります。これらは、早寝・早起き・朝食を摂取するといった生活習慣が定着しているかどうかで、違いが生じる可能性があると言われています。
今回は、ベルクマンの法則や身長と気温の関係性について解説しました。ドイツの生物学者であるクリスティアン・ベルクマンが1847年に発表したベルクマンの法則は、人や動物は寒い地域にいると、身体を大きくしようとする働きがあるというもの。
この法則に合致するように、日本や海外の身長を比較すると温暖な地域に暮らす人々の身長は低く、寒冷地の人は高い傾向にあることがみえてきました。
また、身長は住んでいる地域・気温の影響だけではなく、早寝・早起き・朝食をとるといった生活習慣が定着しているかも関係しています。
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■所属学会:日本整形外科学会、日本再生医療学会、日本成長学会
■資格:医師、医学博士、整形外科専門医
■専門:体質性低身長、膝の再生医療
2011年、金沢医科大学医学部卒業。順天堂大学医学部附属順天堂医院関連施設での研修・勤務を経て、2019年に西新宿整形外科院長就任。翌2020年に「東京神田整形外科クリニック」を開院。
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